日本国内の事情でいえば、原付2種クラスの125デューク、軽二輪の200デューク(のちに250デュークへチェンジ)に続き、小型二輪クラスに登場したのが390デューク(2014年モデルから)だった。373.2ccの水冷単気筒DOHCエンジンを、125デュークとほぼ同じシャシーに搭載したというだけで、パフォーマンスの高さが想像できた。何しろ、125デュークの11kW(15ps)・127kgに対し、390は32kW(44ps)・139kgなのだから。390デュークの登場をもって、125・200(250)・390のスモールデューク・シリーズは完成した。その後、DUKEシリーズをベースに、フルカウルスポーツのRCシリーズ(RC125やRC390)が設定されるようになり、2017年モデルで、125デュークと390デュークはフルモデルチェンジを受けた。ここで、同時代のビッグデュークこと1290スーパーデュークRばりに大きく傾斜させたヘッドライト(LED)やスマートフォン(当時主流だった携帯式情報端末)と連動して機能するTFTフルカラー液晶メーターを備えるようになった。