GSX-S1000は、スーパーバイクGSX-R1000(K5)ベースのエンジンを搭載したスーパーネイキッドとして登場した。発表されたのは2014年のケルンショー(インターモト)でのこと。フルカウル仕様の姉妹モデルGSX-S1000Fと同時だった。低く構えたネコ科の野獣をイメージさせるボディ形状は、欧州で人気だったストリートファイター的スタイルで、市街地走行向けに加速性を重視したエンジンセッティング(GSX-S1000Fも同様)とあいまって高い運動性能を持っていた。ケルンでは海外向けとして発表されたが、2015年春からの欧州市場投入に続いて、7月には国内向けとしても発売された(2016年モデルとして)。海外向けの2017年モデルから、全身マットブラック仕様のGSX-S1000Z(ファントムエディション)も設定されたが、国内向けにもカラバリの1つとして導入された。