CB500Fは、471ccの並列2気筒エンジンとシャシーを共有する3モデル中のひとつとして、2013年に登場した。ストリートファイター風ネイキッドのCB500Fとともにシリーズ構成したのは、クロスオーバーアドベンチャーのCB500Xと、フルカウルスポーツのCBR500Rだった。エンジンの出力は、35kWに設定されており、これはEUの免許制度におけるA2ライセンス(※)保有者向けのモデルであることを示していた(※排気量ではなく、エンジン出力に35kWの上限がある)。初めてのモデルチェンジは2016年で、ストリートファイターイメージを強調するシャープなデザインに一新され、LEDヘッドライトを採用。2019年モデルで受けた2度目のモデルチェンジでも、そのイメージを継承したスタイル変更を受けながら、エンジンの出力特性を変更するなどの熟成が図られた。なお、他の「CB500シリーズ」同様に、日本でも2013年から「CB400F」として販売されたが、CBR400Rや400Xとは異なり、モデルチェンジを受けることなくラインナップから外れていった。