125ccクラスのCBシリーズは、世界中の市場でさまざまなバリエーションモデルが展開されてきた。欧州では、エントリーユーザー向けの入門モデルとして、同時代の大排気量CBシリーズと似たルックスで登場したり、アジアなどでは実用車やスポーツモデルとして販売されたりした。同じモデル名で、まったく異なる見た目の場合も少なくない。また、同じモデルが(仕向け地によって)異なる名称で販売されることも珍しくない。CB125Fも同様で、欧州ではA1ライセンス(日本での小型限定二輪免許に近い)所有者向けのエントリースポーツだった。その欧州向けモデルが、2020年9月に、2021年モデルとしてモデルチェンジ。当地でのユーロ5規制に適合するためのもので、環境性が高いeSPエンジン(124cc空冷4スト単気筒OHC2バルブ)を搭載し、LEDヘッドライトを採用。規制に沿って、前後連動式ブレーキを備え、ギアポジションは液晶メーター内に表示するようになった。2024年モデルでも小変更を受け、マフラーなどが新しくなった。※日本未導入モデル