ラッタッタの愛称で親しまれたロードパル(1976年)のニュータイプとして、1977年2月に発売されたのが、ロードパルLだった。ロードパルは、女性ユーザー向けにとにかく簡単に操作できることを重視したモデルで、エンジンの始動方法には、タップスターターという少々珍しい機構(操作はカンタンだったが)を採用していた。ロードパルLは、エンジン始動をさらに楽なものに変更。走行中に、始動用のゼンマイが自動的に巻かれ、「手元のボタンだけでゼンマイを開放して始動可能」という、モーター式のセルフスターターに近い感覚の操作が可能になっていた。