4ストモトクロスレーサーのKX450Fがフルモデルチェンジするかたちで、2019年モデルとして登場したのが、KX450だった。2018年6月から、各国で順次発売された。発表は2018年6月で、欧州、北米などで順次発売され、日本へは2018年夏ごろの導入が予定されていた(後日、9月1日予定と発表)。エンジンは、KX450Fから受け継ぐかたちとなった449ccの水冷4スト単気筒エンジンながら、フィンガーフォロワーロッカーアームを追加した新型となっており、従来比で2.5kWの出力向上が果たされていた。また、KXレーサーとして初となる、セルフスターターと油圧クラッチを装備。レース中の再始動や変速が及ぼす体力負担を軽減するサポート機能となった。セルモーターやバッテリーを追加しながらも、重量増は1.3kgほどで済まされていたのは、各社が導入を始めたリチウムイオンバッテリーの恩恵もあった。また、レーススタート時のロスを低減する「ローンチコントロールシステム」も装備。これはファクトリーレーサーと同じ仕様の装備だった。2021年モデルでは、ピストンのフリクション低減やクラッチの強化などを行った。2024年モデルではフレームを一新。吸気システムにダウンドラフトインテークを採用した。2024年モデルには、KX・シリーズの50周年記念カラーモデルも設定された。※KX450は競技専用モデルであり、公道走行不可