ドゥカティのスポーツクラシックラインに、2008年から加わったスポーツ1000Sは、既存のスポーツ1000(2006年-)をベースに、1970年代のレーサーモデルらしいハーフフェアリング(ロケットカウル)を装備したモデルだった。全体的な雰囲気は、2006年に限定発売されたポールスマート1000LEに似ているところがあったが、シルバー&青フレームの「イモラカラー」ではなかったし、サスペンションはオーリンズ製でもなかった。また、ベースモデルのスポーツ1000とも、ポールスマート1000LEとも異なるところは、クラッチが湿式になっていたこと。GT1000(2007年-)からスポーツクラシックに採用された湿式クラッチは、乾式よりも扱いやすいのがメリットだった。また、リアサスが2本タイプになっていたのも、スポーツ1000などとの差異だった。空冷L型2気筒デスモドロミック2バルブエンジン(992cc)やトレリスフレーム、6速ミッションなどはシリーズ共通。