2014年に発表され、2015年モデルからスタートしたドゥカティ スクランブラー・シリーズ。モンスター796用ベースの空冷Lツインを搭載した、ドゥカティのニューラインだった。モンスターやムルティストラーダなど他のシリーズと異なるのは、名称は「ドゥカティ スクランブラー」となっていたこと。ドゥカティの一部ではあるものの、ライフスタイルの提案などを含めて、独立したブランドとされていた。ドゥカティ スクランブラーのオフロードイメージモデルは、「アーバンエンデューロ」が担ってきたが、2016年のEICMA(ミラノショー)で、この「デザートスレッド」が発表されたことで、主導権はデザートスレッドの手中に渡った。フロントホイールは19インチ化され、サスストロークも延長され、ブロックパターンのタイヤを装備していた。800ccのドゥカティ スクランブラー・シリーズは、2019年モデルでアップデートされた。新型ではコーナリングABSが装備されるなどの変更を受けた。また、メーターには燃料計やシフトポジションの表示も加わった。スタンダードのアイコンに続いて、2018年10月のインターモト(ケルンショー)では新しいデザートスレッド(2019年モデル)も発表された。