2013年にムルティストラーダ1200がマイナーチェンジを受け、上級仕様のSタイプ(ムルティストラーダ1200S)にセミアクティブサスペンションが採用された際に追加された新しいバリエーションモデルが、ムルティストラーダ1200Sグランツーリズモだった。この年のマイナーチェンジで、ムルティストラーダ1200の各モデルに搭載されるテスタストレッタ11°(イレブンディグリー)エンジンは、気筒あたり2本の点火プラグを持つデュアルスパークになり、セミアクティブサス以外の電子制御システムも進化したものになっていた。ムルティストラーダ1200Sグランドツーリングは、1200Sツーリングに装備されたものよりも大型のパニアケース(容量73L)やトップケース(48L)、コンフォートシート、エンジンガード、LEDサブライトなどが装備されていた。また、ハンドル位置も1200Sツーリング比で20mmアップされ、ピレリ製のエンジェルGTタイヤを履いていた。2014年モデルまで設定された。