ミドルクラスのアドベンチャーツアラー、Vストローム650のバリエーションモデルとして2014年に登場した、Vストローム650XT。この年9月のインターモト(ドイツ・ケルン)で発表され、翌10月には販売が開始された。エンジンやシャシーなどはVストローム650と共通で、オフロード走行をイメージさせる装備として、ワイヤースポークのホイール(チューブレスタイヤ対応)と、かつてのビッグオフローダーDR750S(1988年)をルーツとしたくちばし状のフロントカウルが与えられていた。2017年に受けたフルモデルチェンジでは、フロントカウルの形状はVストローム650と共通になったが、スポークホイール、アンダーガード、ナックルカバーなど、「オフロードバイクのイメージをプラスする」というXTのコンセプトは継続された。2022年には、日本国内の平成32年(令和2年)排出ガス規制に対応した。