2007年モデルまで生産されたグランドアクシス100に続く、アクシス・シリーズの新モデルとして、2009年8月に登場したのがアクシストリート(XC125E)だった。平成18年排出ガス規制をクリアする新モデルとして開発されたアクシストリートは、124ccの空冷4スト単気筒SOHCエンジンを搭載。その点では同時代のシグナスXと同じだが、アクシストリートは2バルブ、シグナスXは4バルブであり、シグナスX用と比較するとロングストローク型であったため、より実用性が重視されたエンジンだということができた。実際に、通勤用途に使われることの多い原付2種スクーターは、原付1種のような制限のない機動性が求められながら、コンパクトで経済的で機能的、という要素が求められるもの。アクシストリートも、燃費の良さ、駐車スペースをとらないサイズ、A4ファイルも入るシート下トランクという特徴を持ちながら、同時代のシグナスXよりも8万5千円安い車両価格が設定されていた。2012年モデルでシート上面にメッシュ加工を施したことが、唯一の仕様変更で、2015年モデルまで生産され、2017年には、平成28年排出ガス規制に対応する新モデル「アクシスZ」が登場した。