ハイパーモタード1100エボの登場は、2010年のこと。2007年からラインナップされていたハイパーモタード1100の進化版(エボリューションモデル)として「EVO」を名乗るようになった。基本的な構成は前身モデル同様で、進化したポイントは、軽量化とエンジン性能の向上。スーパーバイクにも用いられた特殊な鋳造製法(ヴァキュラルダイキャスト)によって、クランクケースを大幅に軽量化し、前モデルではツインスパークだったプラグは、シングルタイプになった。また、フロントフォークはマルゾッキ製からザックス製に変更されていた。排気量1,078ccの空冷Lツインエンジンに与えられたオイルクーラーは、これまでよりも冷却面積を85%拡大した新型に変更されてもいた。上級仕様として、SPタイプ(ハイパーモタード1100エボSP)も設定。ともに2012年モデルまでラインナップされた。