2014年に発売されたモンスター1200の上位モデルとして、同じ年にデビューしたのが、モンスター1200Sだった。モンスター1200シリーズは、ムルティストラーダ1200やディアベルに搭載されていた、排気量1,198ccの水冷Lツインの「テスタストレッタ 11°DS」を、モンスター伝統のトレリスフレームに搭載したモデルで、スーパーバイク(当時は1199パニガーレ)と同じように、シリンダーヘッドをフレームにマウントするという構造が採用されていた。モンスター1200Sは、標準モデルに対し、サスペンション、ブレーキなどをアップグレードしており。サスは前後ともオーリンズのフルアジャスタブルで、フロントフォークのインナーチューブはチタンコーティング加工済み。フロントブレーキはディスク径が10ミリアップして330ミリになるとともに、ブレンボEVO M50キャリパーをラジアルマウントしていた。本国仕様では、エンジンマッピングも異なり、最高出力はモンスター1200の135HPに対し、145HPを発生していた。2017年モデルでマイナーチェンジを受け、ホイールベースが前年までの1,511mmから1,485mmに短縮され、タンク容量も1リットル減の16.5リットルになった。ナンバープレートホルダーは、リアフェンダーマウントに変更された。新たにコーナリングABS(車体がバンクしている時でも制御できるABS)を搭載するなど電子制御がアップデートされるとともに、クイックシフト機構(DQS)も採用した。