20世紀末になると、2ストロークエンジンのレーサーレプリカが、次々と姿を消していった。その中で、21世紀初頭まで販売されていたのが、アプリリアRS250だった。初登場は1995年モデル(発表は94年のケルンショー)。スズキRGV250ガンマ輸出仕様の水冷2ストV型2気筒エンジンを搭載していた。モデル設定としては、WGP(後のMotoGP)・GP250クラス(後のMoto2クラス)に参戦するRSV250(RSW250)のレプリカモデルとなっていた。1998年にマイナーチェンジを受け、多機能メーターを装備した。Vガンマの輸出向けフルパワー仕様をさらにチューニングした250ccの2ストエンジンからは、70psを発揮。国内メーカーの2ストレプリカが、40ps(1992年までは45ps)の自主規制値にあったことと比較すれば、そのパフォーマンスの差は明らだった。