2008年に登場したロケットⅢツーリングは、メガクルーザーのロケットⅢを、その名の通り「ツーリング最適仕様」にアレンジしたバリエーションモデルだった。既存のロケットⅢやロケットⅢクラシックとの外観上の違いは、ヘッドライトが一般的な1灯タイプに変更されて、大きなスクリーンを備え、パニアケースも標準装備したことに代表されるが、この他に、ホイールベースの延長(+13ミリ)やタイヤサイズの変更(太過ぎないものへ変更)などがあった。また、目に見えない部分では、排気量2,294ccの3気筒縦置きエンジンの特性が、扱いやすさ重視のもとで見直され、最高出力は(142psから)108psになった。半面、最大トルクは増強されていた。フロントまわりの構成が大きく変わったことで、メーターはタンクオンタイプになり、燃料計も装備した。