DJ・1(ディジェイ・ワン)は、1985年4月に発売された「ヤング向けのスポーティスクーター」(当時の広報資料から)だった。主婦層向けだったスクーターは、80年代半ばには、ヤング層のユーザーが大半を占めるようになり、カッコよくてファッショナブルであることが求められていた中での登場だった。排気量49ccの空冷2スト単気筒エンジンは、5.2psを発生。ワイドレシオ設定のVマチック(無段階変速機)が組み合わされた。前後のサスペンションには、油圧式ダンパーを採用。発売翌月の5月には、レッグシールド内側にインナーボックスを備えた「ウイングスペシャルエディション」もラインナップされた。1986年3月にはDJ・1Rが追加され(別項)、シリーズ展開が始まった。※なお、正式な車名表記は「DJ・1」ながら、Jと1の間が中黒(・)ではなくハイフン(-)で繋がれることがあるため、ここでは併記した。