1992年デビューのバリオス(リアモノショック仕様)をベースに、低中速トルク強化&ツインショック化したのが、このバリオス-II。登場は1997年で、初期はバリオスも併売された。レーサーレプリカのZXR250(1988~)の超高回転ユニットを祖とする高圧縮比エンジンや、全域で扱いやすさとスムーズレスポンスに貢献するスロットルポジションセンサー「K-TRIC」付きCVKD30キャブレター、ねじれ剛性に優れる鋼管ダブルクレードルフレームなどのエクイップメントはバリオスから継承。2本サスに変更することで、バリオスよりもシート下にスペースができた。仕様変更を受けながら、2007年に生産を終えるまでの10年間、カワサキ250㏄モデルの中核を担ってきた。車名のバリオス(BALIUS)は、ギリシア神話に登場する神馬のこと。タンクには車名表記と馬が組み合わされたエンブレムが取り付けられていた。なお、2002年から数年間、スズキにOEM供給されていた時期もあり、供給先ではスズキ流に「GSX250FX」と呼ばれていた。