オフロードバイクのKLX250に対するスーパーバイカーズ(モタード)仕様車としてのDトラッカーをすでにラインナップしていたカワサキが、KLX125とともに発売したのが、Dトラッカー125だった。発売は2009年12月、2010年モデルとしてのデビューだった。「スーパーバイカーズ(モタード)の方程式」では、オフロードバイクのタイヤを前後17インチホイールのロードタイヤに履き替えて、ということになるのだが、そもそもKLX125が、フルサイズのオフロードバイクより小さい、前19・後16インチホイールだったので、Dトラッカーのホイールは、前後14インチのロードだった。エンジンはKLX125と同じ124ccの空冷単気筒ユニットで、寒い時期の始動や高地での走行でも自動的にエンジン回転数を補正しながらアイドリングさせるアイドルスピードコントロール機能を搭載していた。ミッションは5速マニュアル、フロントフォークは専用設計の倒立タイプ。2012年モデルでシートの快適性を向上させたほかは仕様の変更はなく、2015年モデルをもってモデルヒストリーに幕を下ろした。翌年には、KLX125も生産を終えた。