GL500(ホンダウイング)は、1977年12月に新発売された中排気量モデルだった。発表当時の資料によれば、「遠乗りとスポーティ走行の2つの性格を併せ持つ」とされており、のちにスポーツツアラーと呼ばれるようになるカテゴリーのさきがけに該当したことがうかがえる。排気量496ccの水冷V型2気筒4バルブエンジンを縦置きに搭載し、駆動方式にはメンテナンス間隔が長いシャフトドライブを採用。コムスターホイールによりチューブレスタイヤを装着することができた。翌年には姉妹モデルとしてGL400が登場し、1979年にはアメリカンスタイルを取り入れたGL500カスタム(GL400カスタム)も登場した。GL500に関しては、1977年登場の新型が、そのまま最終モデルとなった。(リリース時のモデル名表記は「ウイング〈GL-500〉」だが、バイクブロスでは「ウイングGL500」とした)