スマートディオは、1988年の初代以来、4世代目となるディオとして、2001年3月に発売された。ディオは登場以来、スーパーディオ(2世代目)、ライブディオ(3世代目)と続いてきたが、ホンダによる正確なモデル名は、いずれも「ディオ」。スマートディオも同様で、通称として用いられた「スマート」は、この新型ディオが、環境性能が高い水冷4ストロークエンジンを搭載し、そのうえ、ライブディオまでの2ストローク搭載車よりも約60%も燃費性能が向上していたことに由来していた。ここでのスマートとは、「賢い」とか「気が利く」という意味でのスマートで、ずっと後(2007年)に登場するiPhone等を総称するスマートフォンに近い使い方だった。なお、スマートディオは、登場まもなく「デラックス」が設定された。スマートディオ・デラックスは、信号待ちの際などに、自動的にエンジンを停止するアイドリングストップ機構を備え、前輪にディスクブレーキを採用した、文字通りの豪華仕様だった。2007年モデルまで設定され、原付1種を対象にした平成18年排出ガス規制に適合することなく、ラインナップ落ちした。