XL500Sは、1979年7月に発売されたビッグオフローダー。1970年代後半からホンダ・オフロードバイクのメインシリーズになっていたXL・シリーズの最大排気量モデルだった。排気量497ccのエンジンは、空冷4スト単気筒OHC4バルブで、大排気量シングル特有の振動を軽減するためのバランサーが2本組み込まれていた。エンジン始動はデコンプ付きのキックスタートで、ミッションは5段、ブレーキは前後ともリーディングトレーリング式(ドラム式)だった。フロントホイールサイズは、23インチと大きく(リアは18インチ)、悪路走破性に優れていることを示していた。1980年、1981年にマイナーチェンジを受けた。XL500Sは、後に限定販売されたXL600Rファラオを除けば、日本国内で正規販売された、ホンダ単気筒オフロードバイクの最大排気量モデルとなった。