ジャイロe:は、2021年3月に発売された電動スクーター(スリーター)。発売とはいっても、一般に市販されたわけではなく、法人向けに限定してのことだった。はじめ、ジャイロe:は、2019年10月に開催された「第46回 東京モーターショー2019」に市販予定車として登場。ホンダが1980年代初頭から取り組んでいた「後輪ダブル」のスリーホイール車(スリーター)の第二弾モデルとして登場したジャイロX(1982年)から40年近くを経て、ついにジャイロ・シリーズに電動モデルが加わることになった。なお、2019年の東京モーターショーでは、二輪スクーターのベンリィe:も同じく市販予定車として発表されていたが、ジャイロe:とベンリィe:は、フロントセクションを共有し、シートから後ろが異なるかたちのもようだった。搭載電池は、Honda Mobile Power Packで、既に市販されていたPCXエレクトリックと同様。シート下に2個を搭載した。また、後進アシスト機構も搭載。停車時にリバーススイッチとスタータースイッチを押すことで作動した。ヘッドライトにはLEDを採用。