2000年代に隆盛を極めるリッタークラススポーツは、1992年に登場したFireBlade(北米仕様名称・CBR900RR)に始まった。大排気量車=ハイスピードツアラーという性格が当りまえだった時代に、 軽量でコンパクトな車体が生み出す軽快な運動性能を重視するコンセプトがエポックメイキングとなったのである。初代モデルの乾燥重量は182kgで、これはホンダCBR600Fよりも軽量だった。水冷直列4気筒エンジンの排気量は、893ccからスタートし、1996年のモデルチェンジでは918ccまで拡大された。ファイヤーブレード・シリーズは、CBR900RRとして1999年まで続き、2000年にはCBR929RR、2002年になるとCBR954RR、2004年からはCBR1000RRへと継続されながらヒストリーを構築していった。※輸出専用モデル