CS250は、1985年に発売された単気筒エンジン搭載のカウルレススポーツだった(1985年当時、カウルレスを「ネイキッド」とカテゴライズすることはなかった)。車名のCSとは、カジュアル・スポーツのことで、どこか柔らかい印象を持つスタイルが特徴だった。その印象の元になるのは、丸パイプのダウルクレードルフレームの取り回しによるものが大きいが、搭載した単気筒エンジンは、KL250Rと同型の水冷式でDOHCヘッドユニット。同時代のヤマハ(SRX250)が空冷式、ホンダ(CB250RS)が空冷かつSOHCだったことを考えれば、スポーツ性の高さをアピールするところでもあった。ホイールサイズが、フロント16インチ、リア18インチで、前がやや小径なのは、1980年代のスポーツバイクでは珍しくなかった。