AV50は、4スト50ccエンジンを搭載したカワサキのレジャーバイクとして、1981年に発売された。プルバック風のハンドルに、背もたれ付きのシートを備えたアメリカンスタイルで、80年代前半のカワサキ的にいえば「LTD」と名付けられるタイプのモデルだった(当時「車名+LTD」でアメリカンを表していた)。排気量49ccの空冷4スト単気筒OHCエンジンと4段ミッションの組み合わせ。ホイールサイズは、フロント14インチのリア10インチ。シートは前後3段階にスライドした。登場後は、カラーチェンジを受けながら80年代半ばまで販売された。同時期に販売されたAR50やその後のKS-1などは2ストエンジンだったので、AV50は、日本市場に投入されたカワサキ車として、唯一の4スト50cc搭載モデルということになった。