Z50Rは、キッズ向けのオフロード入門モデルとして、1992年に発売された。もともと北米市場向けに輸出されていたモデルを日本国内に導入したかたちだった。ベースになっているのは、レジャーバイクのモンキーで、Z50Rのタンクやシートなどの外装は、モンキーのバリエーションモデルとして販売されたモンキーバハ(1991年)と類似していた。モンキーとの違いは、自動遠心クラッチでクラッチ操作不要の3段変速だったことと、公道走行ができない(ナンバー取得ができない)こと。1997年まで生産され、キッズ向けのオフロード入門モデルとしての役割は、オフロード専用設計のXR50R(1999年)に譲ることになった。ベースモデルがモンキーでは、限界があったということだ。「Z50R」というモデル名が、まるでカワサキのバイクのようなのは、余談。