約60年の歴史を持つ台湾初の二輪車メーカー。
当初は二輪部品の製造を行う会社でしたが、1960年代に台湾国内への二輪完成車の輸入が禁止されたことからホンダと技術提携契約を行い、ノックダウン方式※1 によるホンダ車の生産を開始。
その後は台湾政府の国策などもあって部品の国内製造化が進み、自社パーツによる現地生産にシフト。ホンダとの関係をさらに強化するなどして台湾ナンバーワン※2 の二輪メーカーとなりました。
1995年には独自ブランドの”SYM”を立ちあげて本格的な2輪メーカーとしてスタート。ヨーロッパを中心に世界進出を積極的に行い、各国で高い評価を得て2002年には待望の日本上陸を果たします。
当時の日本はビッグスクーターブーム真っ只中。「フォルツァ」や「マジェスティ」が街中に溢れる時代に、異彩を放つデザインの「RV250」がHIDヘッドライトなど豪華装備を搭載し、40万円を切る衝撃価格でデビュー。
その後も50cc~250ccまでバリエーション豊かに展開していたものの、スクーターブームの終焉とバイク人口の低下に伴って徐々に勢いが衰え、2017年には日本におけるSYMの輸入販売に幕が下ります。
しかし同年に本国の社長が交代したことで企業体制に大きな変化があり、生産や品質管理体制が向上。韓国の自動車メーカー”ヒュンダイ(現代)”の四輪車をOEM生産するなどもともと高い技術力を誇っていましたが、2017年以降の製品に変化が現れ、今まで以上に高品質で魅力的な機種が多数登場しました。
そして2019年には新たな輸入元※3 が発表されて日本での販売が再スタート。実用性と信頼性はそのままに、デザインと走りにこだわったそのラインナップに各メディアが驚いたのは記憶に新しいところです。
ちなみにSYMブランドのスクーターラインナップはなんと60車種。ギア付きのバイクも7種販売していますが、こうしてみると台湾のスクーター需要がよくわかります。
スクーターブームの頃に登場した「RV125JP」のインパクトは今でも記憶に残る名作。250ccスクーターサイズのボディを持ち、国内メーカーと比べてコスパも良く、当時は街中でも良く見かけることができました。その後インジェクションモデルの「RV125Efi」、フルモデルチェンジされた「RV125i」と続き、日本におけるSYMの顔として活躍していました。現在は「JOYRIDE S125i」と名称を変え、台湾本国のみで販売が続いています。
過去にはスポーツバイク(クラッチ付きマニュアル車)の販売も行われおり、ビンテージスタイルの「ウルフクラシック125」や、スポーツネイキッドの「T1 125」などが日本に輸入されていました。現在でも本国では新型スポーツバイク4種が発売中ですが、現時点では日本市場にこれらの車種は導入されておらず、今日本で買える新車はスクーターのみとなっています。
中古車に目を向ければお買い得なバイクが見つかるかもしれません。原付スクーターの「X’pro風50」は日本で最も売れたSYMバイクで、オーソドックスなスタイルの原付スクーターですが、価格以上の性能を感じる傑作です。
小柄なボディーにパワフルなエンジンを積んだスポーツスクーターの「FIGHTER 150」は快速仕様にもかかわらず、フルフェイスヘルメットがすっぽり入る収納があり、利便性も確保されています。
スクーター大国である台湾で磨かれた車体のパッケージングはさすがの一言で、現行車でも過去モデルでも満足を得られるメーカーではないでしょうか。
そして現在、日本では2019年に輸入元が変更となったことで新車ラインナップが一新されました。
現在は465ccのマキシスクーター「MAXSYM TL」を筆頭に、「CRUiSYM250」「JOYMAX Z 250」「DRG BT(150cc)」、原付二種の「JET S(125cc)」「Orbit3(125cc)」、原付の「Orbit3(50cc)」の計7車種が発売中です。
SYMの新車は二輪販売店であれば、どこでも取り寄せが可能となっていますから近所のショップで購入することができます。気軽に相談してみましょう。
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