“プジョー モーターサイクル”では無く”プジョー モトシクル”
ご存知の方も多いかもしれませんがプジョーはフランス生まれ。ライオンマークが目印のお洒落な四輪メーカーのイメージがありますが、意外にも二輪車製造の歴史は古く、現存するメーカーの中では最古となる1898年に自社オリジナルのモーターサイクルを発表しています。それだけでなくマン島TTレースの第1回大会ではプジョーのエンジンが優勝※1 するなど当時は強さを持ち合わせたブランドでした。
その後、1934年にはプジョーの二輪史で最大の排気量を誇る500ccエンジンを載せた「P515 グランスポーツ」が登場し、モータースポーツの分野で大活躍。しかし、世界大戦でフランスが敗北してからは疲弊した経済の影響を受けてモペッド※2 製造が中心となりましたが、そのまま小型コミューターのメーカーとして成長を遂げ、今日に至ります。
2018年までのブランド名が”プジョースクーター”だったことからもわかりますが、プジョーは長年クラッチ付きのスポーツバイクを製造しない、スクーター(オートマチック車)専門のメーカーでした。しかし2018年にモーターサイクル国際博覧会(EICMA)において125ccと300ccのギア付きエンジンを持つバイクが発表されました。発売時期は未定ですが、市場への投入が楽しみです。
余談ではありますが、ヨーロッパのスクーターといえばベスパに代表されるようなスチール製のボディを持つスクーターが多い中、プジョーはヨーロッパで初めてスクーターに樹脂製ボディを採用したメーカーとして知られています。伝統を重んじながらも先進的なモノづくりをするところはフランスならではでしょうか。
プジョーは自動車、バイクだけでなく自転車ブランドとしても一流で、世界最高峰の自転車レース”ツール・ド・フランス”では過去10度の総合優勝を経験。プジョーの自転車製造は1886年スタートと二輪車製造より遥かに古く、現在でも多くの自転車をリリースしており、その一部は日本でも購入することが可能です。
現在のプジョーモトシクルではスクーターのみ製造販売されています。
クラシカルな佇まいながら洗練されたデザインを持つ「ジャンゴ」は50cc、125cc、150ccの3つの排気量と7種の車体バリエーションを揃え、合計16機種の大所帯を持つプジョーの顔とも言える車両です。 1950年代の名車「プジョーS55」を彷彿とさせるネオクラシックスタイルを持ちながらも、LEDライトやABS、12V電源など現代に必要な装備をしっかり備える本格派。
ジャンゴとは打って変わって本格派のスポーツスクーターが1997年デビューの「スピードファイト」。初代は2ストロークエンジンでしたが、4世代目となる現行車は4ストローク50ccと125ccのラインナップとなっています。トップモデルの「スピードファイト125 R-CUP」はボディサイズが50cc原付並みにもかかわらず、車体重量116kg※3 に最高出力は11馬力の軽量ハイパワーで驚きの運動性能を誇ります。
250ccクラスに近いボディサイズを持つ「シティースター125」はシート下収納も広く、ラグジュアリーな乗り味が自慢のシティーコミューター。「ツイート150」は走破性を高める前後16インチホイールにコンパクトな車体を組み合わせて、誰にでも乗り易く仕上げたベーシックモデルです。
すでに新車では手に入らない絶版車では、モペッドの「ヴォーグ」や、アルミフレームに水冷4ストロークエンジンを載せた本格派の「ジェットフォース125」などもありますが、補修パーツの入手方法など少し苦労することがありますので、購入するときは販売店に相談すると良いでしょう。
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