1970年代からモトクロスの世界選手権で優勝を重ね、ダカール・ラリーでは前人未到の18連勝を誇るなどオフロードではかねてより世界中にその名を知られているKTM。
そしてロードレースは2003年にWGP125ccクラス参戦、2017年からは最高峰クラスのMotoGPにも挑戦するなど、現在はオン&オフともに世界で活躍するオーストリアのメーカーです。
日本でメジャーブランド化したのはここ10年ほどですが創業は1953年と思いのほか(?)長い歴史があります。
以前はオフロード車のみ販売するコアなファン向けのメーカーでしたが、1994年にモタード車の「620DUKE」でロードスポーツカテゴリーに市販車を投入すると、その後モデルチェンジを重ねてDUKEシリーズは人気車に。さらに普通免許で乗ることができるスモールDUKE※2 の登場によって女性やビギナーライダーにもKTMの認知が進みました。
KTMの特徴といえばオレンジ色のボディカラーですが、もう一つ忘れてはならない特徴として、パイプを三角形状に溶接して作られる「トレリスフレーム(またはトラスフレーム)」があります。東京タワーのように格子状に組まれたパイプフレームは剛性と柔軟性のバランスが取れた軽量フレームとなっており、競技の世界で培われた製造ノウハウは随一と言えるでしょう。
その技術の結晶とも言えるのがMotoGPを戦うファクトリーレーサーのGPマシン「RC16」です。高剛性のアルミやカーボンフレーム全盛のレース界において、まさかの鉄製フレーム(トレリスフレーム)を採用。そして2020年第4戦のチェコGPにて念願の初優勝を達成し、KTMのアイデンティティを世界に知らしめることとなりました。
10年前には日本で年間500台も売れなかったKTMですが、今では2000台※3 に手が届く所にきており、人気と実力を兼ね備えた輸入車メーカーになったと言えるでしょう。
世界的にはオフロードバイクの販売が強いKTMですが、日本ではロードバイクの人気が高く、ネイキッドバイクの”DUKE”シリーズとツーリング系の”アドベンチャー”シリーズの販売がメインになっています。
お馴染みの”DUKE”シリーズは、軽量かつパワフルな車体構成を持つスポーツバイク。125ccから1290ccまで7機種をラインナップしており、その中で「125DUKE」「250DUKE」「390DUKE」の3台は共通のフレームと足回りを持つ兄弟車です。
この3台はエントリーバイク的なポジションですが、”BYBRE(バイブレ)※4”のブレーキキャリパーや、高性能”WP(ダブルピー)”製サスペンションを前後に搭載するなど、一流パーツが組み込まれた本格派。クラスを超えた豪華装備でワクワク感満載です。
モアパワーを求めるなら並列二気筒エンジンを持つミドルクラスの「890DUKE」か、単気筒の旧モデル「690DUKE」があります。乾燥重量で170kgを切る軽量な車体とパワフルなエンジンで街乗りから高速まで満足な走りを得られることでしょう。さらに上を目指すなら最上位モデルの「1290DUKE R」をチョイス。180馬力で最高速度は280km/hに迫り、KTM史上最強のバイクと言えるパフォーマンスを誇ります。
ロングツーリングや林道走行を楽しめる”アドベンチャー”シリーズも普通免許で乗車可能。
2021年に登場したばかりの「250ADVENTURE」は2019年発売の「390ADVENTURE」と同じフレーム・足回りをもち、車検が無いことで維持がしやすい旅バイク入門モデル。先のDUKEシリーズ同様にBYBRE製ブレーキやWPサスペンション装備と妥協がない作りに仕上がっています。
本格的な旅バイクとしては「1290 SUPER ADVENTURE」や「890ADVENTURE」がラインナップ。軽量ボディを活かしたアグレッシブな走りとABS、トラクションコントロール、クルーズコントロール、クイックシフター(メーカーオプション)などの電子制御により快適なライディングが楽しめます。
また、それぞれのモデルにはスポークホイール仕様の”R”と舗装路をメインターゲットにしたキャストホイール仕様の”S”があり、旅の目的に応じて選択すれば遊びの幅がさらに広がるでしょう。
以前は「1190RC8」やスモールDUKEの兄弟車「RC390」「RC250」「RC200」「RC125」などのフルカウル車も販売されていましたが、現在はラインナップから姿を消しています。
ご希望の条件をご指定下さい。表示する車種を絞り込めます。
グーバイク沖縄 スペシャルコンテンツ
沖縄のバイクを探す