
通勤通学など日常使いでバイクに乗るライダーが求める性能や機能はなんだろう?毎日消費されるガソリン代(燃費)や荷物の収納力、扱いやすさなど実用部分を重視すると思うが、バイクはやっぱり趣味の乗り物。車で言う軽トラックに該当するような超実用車は存在しないに等しい。
今回は実用性をしっかり持ちつつも、走る楽しさや所有する喜びを兼ね備えた実力派バイクを紹介しよう。
モアパワーで余裕の走りを楽しむ
通勤通学バイクのトップランナー

- HONDAPCX160
-
PCXは125CCもあるが、ここでは自動車専用道路も走ることができる160ccをプッシュしたい。125とサイズや重量は同じであるが、排気量アップの恩恵は加速や高速域での安定感などに直結し、走行性能が数段階アップしているような感覚だ。
PCXシリーズは最新の豪華装備も豊富で、キーをポケットに入れたまま始動できるスマートキーや盗難抑制のイモビライザーを装備。特にスマートキー連動のリアボックス(純正オプション)は本当に便利で、ぜひ装着をお勧めしたい。
購入後のレビューも高評価が多く、さすが日本一売れているスクーターだ。
中古車相場価格:8万6200円~66万円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:156cc
- ■最高出力:12kW(15.8PS)/8500rpm
- ■最大トルク:15N・m/6500rpm
- ■車両重量:133kg
- ■シート高:764mm
- ※スペックは2023年モデル
編集部のおすすめ
-
- YAMAHAMT-25
-
エッジの効いたデザインで人気が高い
「毎日はもっと楽しくなる」の言葉通り、通勤通学がエキサイティングに。高回転型のエンジンは中回転域からの伸びが良く、上まで回せば爽快。スポーツ走行の楽しさを存分に味わえる。
発売から9年が経過し、2020年を境にLEDヘッドライト化や足廻りの強化が行われ、見た目や走行機能が向上。攻めたデザインのネイキッドであることから、積載性能はやや乏しいが、それを補って余りある魅力を持つ250cc界のロングセラーモデルである。
中古車相場価格:18万6200円~59万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:26kW(35PS)/12000rpm
- ■最大トルク:23N・m/10000rpm
- ■車両重量:167kg
- ■シート高:780mm
- ※スペックは2023年モデル
-
- SUZUKIバーグマンストリート125EX
-
普段使いに嬉しい機能が満載
セルモーターを使わないスターターシステムを採用することで、エンジン始動時の音が静か。早朝の出発や深夜の帰宅時など、近所の目が気になるライダーには嬉しい装備だ。
他にもアイドリングストップ機能はもちろん、電源確保に便利なUSBソケットや21.5リットルのシート下収納など、スクーターに求められる機能はしっかり装備。しかも乗り降りがし易いステップスルー式を採用しており、オプションのトップケースを付ければ、通勤快速の誕生だ。
中古車相場価格:16万9900円~27万500円
- ■空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒
- ■排気量:124cc
- ■最高出力:6.1kW(8.3PS)/6500rpm
- ■最大トルク:10N・m/5500rpm
- ■車両重量:112kg
- ■シート高:780mm
- ※スペックは2023年モデル
-
- HONDAレブル250
-
世界トップクラスの足着き性能
発売以来大ヒット街道バクシン中。人気の秘密は扱いやすいエンジン特性と軽量で取り回ししやすい車体とのバランスの良さだろう。従来のクルーザータイプが持つイメージを覆す軽快な走りで、ストップ&ゴーが多い街中の走りでもストレスを感じにくい。
注目すべきは足着き性の良さで、シート高690mmは国内バイクメーカーで最も低く、原付スクーターより足がベッタリ着く。積載性をUPさせる大きめのリアバッグを装着してもスタイリッシュに仕上がる。
中古車相場価格:12万8000円~74万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/950rpm
- ■最大トルク:22N・m/6500rpm
- ■車両重量:171kg
- ■シート高:690mm
- ※スペックは2022年モデル
実用的な装備も満載の秀才バイク
秀逸なネオレトロ系デザインだけじゃない

- KAWASAKIエリミネーター
-
通勤通学だけでなく、ツーリングにもオススメ。カワサキを代表するニンジャシリーズの元気なエンジンをベースに、誰もが扱いやすいクルーザースタイルにまとめ上げた。今やバイクにも必須アイテムとなりつつあるETC2.0やUSB電源は標準装備。さらには前後ドライブレコーダーを備えたモデルまで用意されており、ライダーの欲しい装備が満載だ。
400ccの排気量はタンデム走行も楽々こなし、荷物満載時の加速や高回転の伸びも十分に期待できる。ライディングポジションはネイキッド寄りで、他のバイクからの乗り換えでも違和感なく操作できるだろう。
中古車相場価格:29万8000円~79万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:398cc
- ■最高出力:35kW(48PS)/10000rpm
- ■最大トルク:37N・m/8000rpm
- ■車両重量:176kg
- ■シート高:735mm
- ※スペックは2024年モデル
編集部のおすすめ
-
- SUZUKIVストローム250SX
-
大型バイクにも負けない見た目
通勤通学にアドベンチャー?と思うかもしれないが、視点が高いバイクというのは運転がラク。長時間&長距離の走行が得意なのだから、乗車姿勢に無理が無くウインドプロテクション効果も高いため、快速に走ることに関してはトップクラスだ。
エンジンは高回転まで綺麗に回るだけでなく、驚くほど低燃費。ガソリン満タン(12リットル)で400kmを走り切る実力を持つ。足着き性が心配なら、25mm低くなるオプションのローシートがおすすめ。
中古車相場価格:44万円~56万8800円
- ■油冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/9300rpm
- ■最大トルク:22N・m/7300rpm
- ■車両重量:164kg
- ■シート高:835mm
- ※スペックは2023年モデル
-
- HONDACT125
-
クラッチ要らずで快適ライディング
毎日乗るからこそ、マニュアル操作の原付二種で楽しく通勤通学したい。搭載されるスーパーカブ系エンジンは、クラッチ不要の自動遠心クラッチタイプだから操作が楽。そのためマニュアル車にもかかわらず、AT小型限定普通自動二輪免許で乗ることができ、免許取得のハードルも低い。
大きな荷台が標準装備で積載性が高いのも嬉しいポイント。
2022年12月以降はNEWエンジンとなり、低中速域のトルクがアップし、より走りやすくなっている。
中古車相場価格:29万8000円~63万円
- ■空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒
- ■排気量:123cc
- ■最高出力:6.7kW(9.1PS)/6250rpm
- ■最大トルク:11N・m/4750rpm
- ■車両重量:118kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2023年モデル
-
- YAMAHAトリシティ125
-
スクーターを超えたスリーター
バイクだと不安になる雨の日や多少の悪路でも、ヤマハのLMWシリーズ(3輪)なら見た目通りの安定感と安心感で、転倒リスクというネガティブな部分を払拭できる。
前2輪の操作感に不安を感じるライダーがいるかもしれないが、乗ってみれば走行感覚はバイクそのもの。コーナリング中の姿勢は超安定し、しかもフロントの重さをほぼ感じないのはさすがハンドリングのヤマハ。
便利なスマートキーやスマホアプリとの連動機能など最新装備も嬉しい。
中古車相場価格:13万2000円~58万8000円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:124cc
- ■最高出力:9kW(12PS)/8000rpm
- ■最大トルク:11N・m/6000rpm
- ■車両重量:168kg
- ■シート高:770mm
- ※スペックは2023年モデル