
排気量マウントをされたことはあるだろうか?大型車の方が偉いなんてことは無く、どのバイクでもそれぞれがオリジナリティを持っており、バイクの人気に排気量なんて関係ない。実際のところ新型車の投入が相次ぎ、各メーカーが力を注いでいるのが250ccクラス。様々なカテゴリーで勝負する小排気量の猛者たちは、大型バイクに勝るとも劣らぬ魅力を放っている。
10年の時を経ていよいよ国内投入
YZF-R1譲りのスタイルに昂る

- YAMAHAYZF-R15
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2012年に海外専用モデルとして発売され、満を持して国内正式販売がスタートした軽量フルカウルスポーツの注目株。
本モデルで搭載される新開発エンジンは、可変バルブタイミング機構を持ち、低回転域から高回転域までフラットなパワーを生み出せる。電子制御面でもトラクションコントロールやクイックシフター(オプション)などを備え、コンセプトである「Rialize R Spirits」を具現化することに役立っている。
リアタイヤはこのクラスとしては太めの170サイズとなっており、グリップ力だけでなく排気量以上の車格を感じさせる。
中古車相場価格:11万9700円~47万3000円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:155cc
- ■最高出力:14kW(19PS)/10000rpm
- ■最大トルク:14N・m/7500rpm
- ■車両重量:141kg
- ■シート高:815mm
- ※スペックは2023年モデル
編集部のおすすめ
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- KAWASAKIZX-250R SE
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250cc界のフラッグシップモデル
2023年のモデルチェンジでさらに上質なマシンへ。
最高出力と最大トルクのアップ、高機能サスペンションの装備など各部のアップデートが行われ、上位モデル「SE」のみのラインナップと変更された。スペック以上の数値だけ見れば最強クラスに思えるが、低中速域のトルクは薄目で街乗りや渋滞などの低速時に限れば2気筒ニンジャの方が乗りやすいだろう。ただしパワーハンドに入れた時の走りは別格。超尖ったエンジン性能に痺れること間違いなし。
中古車相場価格:62万3500円~132万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:35kW(48PS)/ラムエア加圧時36kW(49PS)/15500rpm
- ■最大トルク:22N・m/12500rpm
- ■車両重量:184kg
- ■シート高:785mm
- ※スペックは2023年モデル
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- HONDAレブル250
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売れすぎているのが唯一の欠点?
もはや唯一無二の存在とも言える人気の小排気量クルーザー。誰にでも扱いやすく、シンプルで癖のないデザインは女性ウケも良くカスタムの素体としても優秀。
人気車だけあってアフターパーツが豊富で、自分好みに仕上げるユーザーも少なくない。見た目だけでなく全体のバランスも優秀で、太くて重そうに見えるタイヤを装備しているものの、走り出せば快適感を味わえる絶妙な仕上がり。
クルーザーでもスポーティーなライディングを楽しめる逸材だ。
中古車相場価格:17万円~124万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/9500rpm
- ■最大トルク:22N・m/6500rpm
- ■車両重量:171kg
- ■シート高:690mm
- ※スペックは2022年モデル
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- SUZUKIジクサー150
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100km/h巡航も楽々こなす
原付二種クラスの小柄なボディサイズと高燃費エンジンで、多くのファンを持つジクサーは、2020年のモデルチェンジでジクサー250と共通のフレームになって車格がアップ。エンジンパワーにゆとりのある250と比べると最高速では劣るものの、20kg以上軽い車体を活かしたダッシュ力や旋回性能はバイクの楽しさを味わうには十分すぎる出来栄え。
先代モデルと現行車では、見た目も乗り味も違うため、迷っているなら試乗がおすすめだ。
中古車相場価格:13万8000円~38万5000円
- ■空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒
- ■排気量:154cc
- ■最高出力:9.6kW(13PS)/8000rpm
- ■最大トルク:13N・m/5750rpm
- ■車両重量:139kg
- ■シート高:795mm
- ※スペックは2023年モデル
実はオンロード走行性能もかなり高い
リッターバイク並みの迫力あるボディ

- SUZUKIVストローム250SX
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ツーリングバイクの定番「Vストローム」の新型は、ジクサーで定評ある油冷単気筒エンジンを搭載して登場。完全なロードバイクだった2気筒モデル(Vストローム250)とは違い、フロント19リア17インチのセミブロックパターンタイヤでオフロード走行性能が向上。高回転型のパワフルなエンジンと相まって悪路を力強く乗り越えてゆく。軽量なコンパクトなエンジンのお陰で車両重量はフルカウル250ccスポーツバイク並みに抑えられ、スポーツライディング性能も高い。足着きが心配なライダーにはオプションでローシートも準備されている。
中古車相場価格:43万5400円~54万円
- ■油冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/9300rpm
- ■最大トルク:22N・m/7300rpm
- ■車両重量:164kg
- ■シート高:835mm
- ※スペックは2023年モデル
編集部のおすすめ
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- HONDACRF250L
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あなたならどちらを選ぶ?
このCRFには2種類のモデルが存在する。シート高830mmの通常モデルと880mmの<S>モデルだ。街乗りやツーリング重視なら通常モデルがオススメ。かといってオンロード専用ではなく林道や多少のダートなら十分楽しめる性能を持っている。
<S>モデルはサスペンションのストローク量が長くなり、最低地上高も40mm高くてオフロードが主戦場。どちらを選んでもエンジン・フレームは共通だから遊び方に合わせた最適解を見つけよう。
中古車相場価格:36万1900円~72万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:18kW(24PS)/9000rpm
- ■最大トルク:23N・m/6500rpm
- ■車両重量:141kg
- ■シート高:830mm
- ※スペックは2023年モデル
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- KAWASAKIZ250
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早くも2024年モデルが発売中
クラストップレベルのパワーが自慢で、他にも走りを支えるアシスト&スリッパークラッチや、Z1000と同径になる310Φフロントブレーキディスクなど、所有欲を掻き立てる装備が満載。
外観はカワサキZシリーズの特徴であるSugomiデザインが採用され迫力満点だ。
2023年9月発売の新モデルでは2020年以来となるグリーンカラーのフレームが採用され、スーパーチャージャーモデルの「H2」を彷彿とさせるクールさを手に入れた。
中古車相場価格:13万8000円~66万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:248cc
- ■最高出力:26kW(35PS)/12500rpm
- ■最大トルク:22N・m/10500rpm
- ■車両重量:164kg
- ■シート高:795mm
- ※スペックは2023年モデル
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- YAMAHAX-MAX
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専用アプリと連動できる機能が凄い
6年目にして初のモデルチェンジでは、現代のガジェット事情にマッチした機能を搭載して利便性UP。4.2インチTFTフルカラー液晶ディスプレイはスマホアプリと連動し、ナビ機能だけでなくメールや電話の着信などを知らせてくれる。
エンジンやフレームは従来モデルを踏襲しているが、外観や各部パーツがブラッシュアップされ、より上質な雰囲気なっている。
スマートキーの採用やヘルメットが2つ入るシート下収納の便利さはそのままだ。
中古車相場価格:39万8000円~82万9000円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:17kW(23PS)/7000rpm
- ■最大トルク:24N・m/5500rpm
- ■車両重量:181kg
- ■シート高:795mm
- ※スペックは2023年モデル