
近頃のネイキッドバイクはシャープでスタイリッシュ。最新テクノロジーによってデザインされたヘッドライト形状はまさに造形美。逆に黎明期のオートバイのデザインは素朴かつシンプルで、丸いヘッドライトが定番だった。この世にバイクが誕生してから100年以上の間、丸いライトに慣れ親しんできた訳で、その佇まいには懐かしさを感じざるを得ないのだ。
ヒットの牽引役は若年層
次世代ストリートバイクの主役となるか?

- HONDACL250
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2000年代に大ブームとなったトラッカー系を彷彿とさせるオフロードバイク風デザインに、心地よい単気筒エンジンを組み合わせたネイキッド系バイク。軽くてスリムな車体は足つき性も良好で、ビギナーからベテランまで乗り手を選ばない。現代のバイク人気は40~50歳代が支えていると言われているが、このCL250を購入するのは30歳以下の若いライダーが多い。シンプルでもありながら遊び心のあるデザインは、ノーマルで乗っても、自分好みにカスタムしても絵になる。スニーカーやTシャツのように気楽な気分で楽しめるバイクなのだ。
中古車相場価格:44万円~99万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:18kW(24PS)/8500rpm
- ■最高トルク:23N・m/6250rpm
- ■車両重量:172kg
- ■シート高:790mm
- ※スペックは2023年モデル
編集部のおすすめ
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- SUZUKISV650X
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丸目も貴重だがVツインもレア
現行モデルの登場は2016年だが、その素体となる「SV650S」が発売されたのは1999年と、既に20年以上の歴史を持つスズキのベストセラーバイク。独特の鼓動と軽快な回転を楽しめるV型エンジン搭載車は昨今めっきり少なくなったが、熟成を重ねた90度Vツインの上質なフィーリングは国内外で評価が高い。
電子制御等が無くシンプルな装備だが、その分価格はお手頃。程度の良い中古を探すなら、新車購入も視野に入れてみよう。
中古車相場価格:44万8800円~77万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒
- ■排気量:645cc
- ■最高出力:53kW(72PS)/8500rpm
- ■最高トルク:63N・m/6800rpm
- ■車両重量:199kg
- ■シート高:790mm
- ※スペックは2023年モデル
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- KAWASAKIエリミネーター
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国内唯一の400ccクルーザー
ネオクラシック的な定番クルーザースタイルだが、いざ走り出すとまるでスポーツバイクのようなキレでワインディングも軽快に駆け抜ける。
快適装備も充実で、ETC2.0だけでなく、スマートフォンと連動して走行ルートや燃費等チェックができる機能も搭載し、上位モデルの「SE」には前後ドライブレコーダーまで装備。
オプションでシート高を2cm下げるローシートや3cmアップさせるハイシートが用意されており、好みのポジションを選べる。
中古車相場価格:29万8000円~100万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:398cc
- ■最高出力:35kW(48PS)/10000rpm
- ■最高トルク:37N・m/8000rpm
- ■車両重量:176kg
- ■シート高:735mm
- ※スペックは2023年モデル
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- HONDAレブル250
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令和の大ヒットモデル
ツーリング先で見ない日は無いほど絶大な支持を得ているレブルシリーズ。500cc、1100cc共に人気で、飾り気の少ないド直球なスタイルと、跨った時の自然な乗車姿勢などは排気量問わず評価されている。その中で250ccが一番売れている大きな理由はその気軽さ。
クルーザーにしては軽い車重と、圧倒的に良品な足つき性能、そしてクセの無いハンドリングのおかげで、立ちゴケや走行中に転倒する恐怖を感じることは少ないだろう。
中古車相場価格:17万円~124万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/9500rpm
- ■最高トルク:22N・m/6500rpm
- ■車両重量:171kg
- ■シート高:690mm
- ※スペックは2022年モデル
その魅力は丸いライトだけではない
言うことなしの王道スタイル

- KAWASAKIZ900RS
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古き良き時代のネイキッドバイクを現代に完全再現したと言っても良いほどの美しいスタイルを持ち、往年のライダーはもちろん、Zに憧れる若い世代をも虜にした日本を代表するネイキッド。シンプルデザインのガソリンタンクと丸いヘッドライト、砲弾型のメーターなど「これぞネイキッド」と言わんばかりの主張がライダーの心を高揚させる。エンジンや足回りなどは最新のメカニズムで走りは一級品なのだが、そんな走行性能を考える前に「欲しい」と思わせる王道のスタイリングが一番の魅力。カスタムパーツも豊富で購入後も末長く楽しめる一台。
中古車相場価格:121万円~749万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
- ■排気量:948cc
- ■最高出力:82kW(111PS)/8500rpm
- ■最高トルク:98N・m/6500rpm
- ■車両重量:215kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2023年モデル
編集部のおすすめ
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- HONDAHAWK11
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唯一無二のスタイリングは大人の嗜み
コスト度外視のFRP製一体型ロケットカウルが目を引く現代版カフェレーサー。アフリカツインやレブル1100と同じエンジンを持つが、この2台に用意されているオートマチック車の設定は無く、HAWK11がスポーツバイクとして生まれたことが分かる。
前傾姿勢を強いられるセパレートハンドルでありながら、優しさを感じるゆったり目のポジションと、ロングホイールベースの車体、過激すぎないエンジンの組み合わせで心地よい走りを楽しめる。
中古車相場価格:108万9000円~129万8000円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:1082cc
- ■最高出力:75kW(102PS)/7500rpm
- ■最高トルク:104N・m/6250rpm
- ■車両重量:214kg
- ■シート高:820mm
- ※スペックは2022年モデル
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- YAMAHAXSR700
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RZ250/350カラーが眩しい
ベース車のMT-07と共通の車体にネオレトロ系のスタイリングを与えられたミドルクラスのオシャレバイク。ヤマハのベストセラー車「SR400」にも通じるスマートかつシンプルなパーツ構成は、丸目好きライダーのハートをしっかりキャッチ。
デザインを重視するがゆえに足つき性や積載能力を多少犠牲にしているが、400ccクラスに匹敵する軽量な車体と程良いパワー感が生み出す爽快な走行フィーリングは万人におすすめできる。
中古車相場価格:60万8000円~99万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:688cc
- ■最高出力:54kW(73PS)/8750rpm
- ■最高トルク:67N・m/6500rpm
- ■車両重量:188kg
- ■シート高:835mm
- ※スペックは2022年モデル
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- HONDAGB350
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速くないことを楽しめるバイク
絶対的なパワーは無く、お世辞にも速いバイクだと言えないが、そんなことはどうでも良くなるほど心地よい走りを楽しめる。単気筒らしいパルス感溢れるエンジンだが、かと言ってドコドコした振動はなく非常にスムースな吹け上がり。スーパーカブのようなシーソーペダル式のシフトチェンジには慣れが必要だが、それすらクラシカルな機構として楽しめる味わいがそこにある。
人気がありすぎて他人と被ってしまうことが欠点と言えるかもしれない。
価格(相場など):45万円~85万円
- ■空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒
- ■排気量:348cc
- ■最高出力:15kW(20PS)/5500rpm
- ■最高トルク:29N・m/3000rpm
- ■車両重量:179kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2023年モデル