
二輪免許を取ったらチャレンジしたいこと。その筆頭は「ツーリング」ではないだろうか。旅の手段は電車や車など様々だが、青空の下で風を受けながらバイクで走る姿は、見ているだけでもその爽快感が伝わってくるものだ。とはいえ、ツーリングでは気力も体力も消費される。自身のツーリングスタイルに合わせてバイク選びをすれば、負担も軽減され、楽しい旅を味わえることだろう。
標準モデルでローダウン仕様が嬉しい
国内唯一の軽二輪オフロードバイク

- HONDACRF250L
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ヤマハのセロー、カワサキのKLX230は既に生産終了しており、オフロードを気軽に楽しめるバイクとしては唯一無二の存在となったCRF。2020年のモデルチェンジではオンロード寄りだった従来モデルのセッティングを見直し、オンもオフも楽しめるような作りへと進化した。国産250ccクラス最軽量となる車体と、CB250Rにも採用されている高回転型エンジンの組み合わせでスポーティーな走りを楽しめるだろう。唯一の欠点と言えばオフロード特有の細くて薄いシート。長時間のライディングではお尻が痛くなることを覚悟しよう。
中古車相場価格:36万9000円~75万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:18kW(24PS)/9000rpm
- ■最高トルク:23N・m/6500rpm
- ■車両重量:141kg
- ■シート高:830mm
- ※スペックは2023モデル
編集部のおすすめ
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- KAWASAKIZ650RS
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男らしい見た目だが、乗れば優男
パワフルな4気筒の兄貴分Z900RSと違い、扱いやすさと軽さを重視した2気筒エンジンが心地よいネオレトロネイキッド。回してナンボの4気筒とは違い、2気筒は低速域でのトルクが厚く、ゆったりペースのツーリングにも適している。スタイリングは王道の丸目ヘッドライトに加え、ディアドロップタンク、アップライトなハンドルバーを装備しており、往年のZやゼファーのような雰囲気を感じる。スタイリングに惚れたなら買って損はないだろう。
中古車相場価格:98万円~162万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:649cc
- ■最高出力:50kW(68PS)/8000rpm
- ■最高トルク:63N・m/6700rpm
- ■車両重量:188kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2022モデル
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- SUZUKIVストローム250
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ロングツーリングの強い味方
気軽に乗れるアドベンチャーバイクとしてビギナーの支持も厚いが、装備を充実させれば日本一周すら実現できる能力の高さで、ベテランライダーをも虜にしている。その魅力はなんと言っても航続距離にあり、燃料タンク容量は250ccクラスとしては大型の17L、燃料は30km/Lを超えることもある。ガソリン満タンで500kmを走り切ることが現実的なレベルにあり、ボディも大柄で見栄えも良く、大型アドベンチャーに引けを取らない旅が味わえる。
中古車相場価格:30万5800円~72万7000円
- ■水冷4ストロークOHC2バルブ並列2気筒
- ■排気量:248cc
- ■最高出力:18kW(24PS)/8000rpm
- ■最高トルク:22N・m/6500rpm
- ■車両重量:191kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2023モデル
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- YAMAHAX FORCE
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スマホアプリで燃費のチェックもできる
NMAX155と共通のエンジンを搭載し、よりスポーティーなデザインが与えられたイケメンスクーター。国内現行軽二輪クラス唯一となるステップスルー式を採用しており、乗降が楽なのはもちろん、ライディングポジションも自由度が高くて快適。足付き性に若干の不安を感じるが、その反面視点は高くなり、走行中の爽快感は増している。シート下収納やフロント収納ボックス、コンビニフックなど多彩な積載を活用してショートツーリングを楽しもう。
中古車相場価格:27万4100円~37万6000円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:155cc
- ■最高出力:11kW(15PS)/8000rpm
- ■最高トルク:14N・m/6500rpm
- ■車両重量:130kg
- ■シート高:815mm
- ※スペックは2022モデル
中身はオーソドックスなスポーツバイク
2021年に大胆なデザイン変更

- YAMAHAMT-07
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MTシリーズの中核モデルと言えるミドルクラスネイキッド。ヤマハらしい洗練されたデザインと、スリムで軽量な車体が特徴ではあるが、その心臓部となるエンジンも秀逸。兄貴分MT-09の3気筒エンジンの劣化版などではなく、かといってドコドコした間隔でもない素直な2気筒のトルク感を味わえる。昨今では当然のように装備されている電子制御は採用されておらず、バイク本来の楽しさを感じられるオーソドックスな作りであるが、LEDプロジェクター式ヘッドライトやLCDデジタルメーターなど、近代的な装備も併せ持つバイク界の優等生である。
中古車相場価格:44万円~149万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:688cc
- ■最高出力:54kW(73PS)/8750rpm
- ■最高トルク:67N・m/6500rpm
- ■車両重量:184kg
- ■シート高:805mm
- ※スペックは2022モデル
編集部のおすすめ
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- HONDAレブル250
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カジュアルに旅するならコレ
売れに売れてる人気のレブル。モダンなクルーザースタイルと誰でも両足がべったり地面に着く安心感で、初心者からベテランまで男女問わずに人気があり、近年稀にみるヒット作と言えよう。お世辞にも荷物の積載性が良いとは言えないが、リアにレザーバッグなどを装着すれば問題なし。ドレスアップ効果もプラスされ、カスタム熱も盛り上がってくることだろう。ただし高速道路などの高い速度域はやや苦手。海沿いや山道をゆっくり楽しむのがお勧めだ。
中古車相場価格:17万8000円~96万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/9500rpm
- ■最高トルク:22N・m/6500rpm
- ■車両重量:171kg
- ■シート高:690mm
- ※スペックは2022モデル
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- KAWASAKIW800
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ゆったり走ればエンジンの鼓動が味わえる
絶対的な性能よりも、バイクらしい無骨なテイストを味わいたいライダーにうってつけの一台。スタイリングはバイク黎明期の名車を彷彿とさせるそれで、メッキパーツを多用するなどカワサキのこだわりが詰まっている。空冷バーチカルツインエンジンが奏でるドコドコした感覚は、アイドリング時から冒険心を搔き立てる。フロント19、リア18インチのスポークホイール&タイヤはクラシックな乗り味で、バイクが持つ楽しさの原点を知ることになるだろう。
中古車相場価格:52万8000円~178万円
- ■空冷4ストロークOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:773cc
- ■最高出力:38kW(52PS)/6500rpm
- ■最高トルク:62N・m/4800rpm
- ■車両重量:226kg
- ■シート高:790mm
- ※スペックは2022モデル
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- SUZUKIジクサーSF250
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ビギナーでも楽しめるフルカウルモデル
フルカウルスポーツバイクのライディングポジションはネイキッドとは違い前傾姿勢となっているため、風の影響を受けにくく疲れにくいのが特徴。また、ある程度の低速域で走るのであれば、フェアリング(カウル)の有無は重要な問題だろう。ジクサーは絶対的なパワーを求めるサーキット系ライダーよりも、扱いやすくてフレンドリーな乗り味を好むツーリングライダー向け。価格・パフォーマンス・スタイルと三拍子揃ったベストフレンドモデルだ。
中古車相場価格:24万9800円~49万8000円
- ■油冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/9300rpm
- ■最高トルク:22N・m/7300rpm
- ■車両重量:158kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2023モデル