メンテナンスじゃないけど 覚えておきたい対処法!

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メンテナンスじゃないけど

覚えておきたい対処法!

バイクは機械。新車だろうが中古車だろうが、コレ同じ
放ったらかしにしてちゃ、調子も悪くなる
でも、ちょっとした心遣いさえあればいつまでも楽しく乗れるものでもある!
大切なのは状態の把握、実作業はショップに任せてOKだ!

メンテナンス1:フィッティング

バイクを買ったらまずは自分に合わせよう!

スタンダード状態のポジション設定は、いわば万人向け。これは新車でも中古車でも同様だ。そこでハンドルやレバーなどの操作部の微調整を行って、もっとライディングしやすくするためのフィッティング作業を行おう。調整できる範囲はあまり大きくないけれど効果は抜群。
過度に調整しないとフィットしないときは、パーツごと変える(市販品を使う)のも手だ

  • ドレスアップやチューニングばかりがカスタムじゃない。

    ドレスアップやチューニングばかりがカスタムじゃない。本質は、いろんな意味で“自分に合わせるコト”。
    運転しやすいのが何よりの基本だ

  • ペダルは、リンケージの長さ調整で高さが変えられる。

    ペダルは、リンケージの長さ調整で高さが変えられる。
    ロッド自体を回すのだけど、ブレーキランプがつきっぱなしにならないように注意

  • レバーには、調整機構を持ったものも多い。

    レバーには、調整機構を持ったものも多い。
    それでも不満があるなら、市販のレバーにはさまざまな形状のものが用意されている

  • レバーのタレ角は、マウントごと角度を変えて調整。

    レバーのタレ角は、マウントごと角度を変えて調整。グリップに手を添えてまっすぐに指を伸ばした、その延長線上に合わせるのが基本

  • パイプハンドル車では、取り付け角度の調整を。

    パイプハンドル車では、取り付け角度の調整を。
    グリップまでの距離も変わるから、左右にハンドルをきりながらベストポジションを探そう

メンテナンス2:タイヤ

空気圧のチェックは給油ごとが理想&便利

路面との唯一の接点であるタイヤ。減り具合はもちろん、日常チェックでは空気圧とトレッド(接地面)の状態にも注目しておきたい。
空気圧は徐々にだけど必ず下がる。給油3回ごとなどサイクルを決めてチェックすると安心だし、スタンドでやってもらえば手を汚したくない人にも便利。
トレッドについては、異物が刺さっていないかを全周くまなく見よう。

  • 空気圧チェックにはエアゲージが必需品。

    空気圧チェックにはエアゲージが必需品。
    ペンタイプの携帯型なら500円くらいだから、ぜひ買い求めておこう。なお、タイヤが冷えているときに指定値に合わせるのが基本だ

メンテナンス3:操作系

知らず知らずのうちに重くなっている

レバーやペダルのピボット(付け根)、そしてワイヤー。これらは油分がきれると作動がシブくなる。徐々に進行するので気づきにくいけど、知らぬ間にずいぶん重くなっているものなのだ。
油ぎれはピボットのガタやワイヤー切れを早める原因ともなるので、定期的なグリスアップを心がけよう。キーシリンダーにもグリスを入れると動きがスムーズになるぞ

  • ワイヤーへの注油にはインジェクターが便利。

    ワイヤーへの注油にはインジェクターが便利。スプレーの噴射圧力をムダなく使い、隅々までグリスをいきわたらせてくれる。
    ピボット部には、やや粘度のあるグリスを使う。ワイヤーにはサラサラめのものを使わないと、操作感が重くなるので注意!

メンテナンス4:エアクリーナー

都市部のユーザーは小まめにチェック!

エンジンが吸い込む空気を、キレイにろ過する役割を担うのがエアクリーナー。汚れてくると空気が通りにくくなるため、燃費や始動性が悪くなるといった症状が出る。走行距離で管理するのが一般的で、3000kmくらいでメンテナンスしてあげられればベスト。
都市部など空気の汚い場所を走る機会の多いバイクは、その半分がサイクルの目安だ。乾式と湿式の2種類があり、湿式は清掃も可能。より高性能をうたう市販品も充実しているパーツだ

メンテナンス5:スパークプラグ

何となく不調に感じるそんなときは交換してみよう

スパークプラグはいってみれば火種。高回転まで回るバイクのエンジンではその負担も大きく、定期的な交換が必要。
プラグが劣化(電極の磨耗)すると、エンジンが何となく不調に感じられるはず。少なくとも1万kmに1回は交換してあげよう。
イリジウムなどのハイグレード品は長寿命と燃焼効率アップが期待できる

メンテナンス6:洗車

水洗いでも十分。ぜひ習慣づけよう!

バイクがキレイだと気分がいいし、トラブルの早期発見という意味でも、洗車という作業はとても有効だ。定期的に洗車をしていれば、ガンコな汚れも付きにくいから洗車自体がラクになることを覚えておこう。
水道がなければ、バケツとウエスでも十分。ネジの脱落や油脂類のニジミをチェックしながら、くまなくふき上げよう。
雨天走行後も、サッとふいてからカバーをかける習慣をつけておくと愛車をキレイに保てる。洗車が終わったら各部のグリスアップも忘れずに!

  • 水をかけるときは前から後ろ、上から下。

    水をかけるときは前から後ろ、上から下。
    電装部品には水圧をかけないように。
    コイン洗車場のホースは水圧が高すぎるので避けよう

メンテナンス7:エンジンオイル

4サイクルは交換、2サイクルは補充!

「エンジンの血液」にたとえられるエンジンオイル。オイルを循環させる4サイクルでは、量の点検と定期的な交換が必要だ。
点検はエンジン停止後(軽く暖機後)、バイクを直立させて点検窓/スティックで行うのが基本。交換は3000kmごと、また、乗らなくても半年に1回くらいのサイクルで考えておけばまず安心。
1ウェイで燃えてしまう2サイクルは量の点検だけでいいけど、絶対にきらさないよう補充することを忘れずに

  • エンジンオイルは、量のチェックがキモ。

    エンジンオイルは、量のチェックがキモ。とくに2サイクルでは、絶対にきらさないように早めに補充しよう。4サイクルではロアレベルとアッパーレベルの間にあれば問題なし。とはいえ構造的には減るものではない。あまりに減るようなら、それはトラブルの兆候だ。また、オイルの劣化を見た目の色や指でさわった感触で判断するのは難しい。あくまで距離と時間で管理しよう。フィルターの交換(オイル交換2回に1回が目安)もお忘れなく!

メンテナンス8:ブレーキ

いわばバイクの命綱。作業はプロに任せよう!

ちゃんと機能してくれないとオオゴトになるのがブレーキ。パッドやシューの減り具合は、つねに把握しておきたい。
ドラム式ならインジケーター、ディスク式は透き間からのぞいて目視で確認しよう。パッドにしてもシューにしても、減りの限界がくる前に交換するのが基本。1mmとかいわれてるけど、そこまで使うのはほんとに“限界”。
減りが進むと効き味が悪くなるし、減りのスピードにも加速度がつく傾向があるからね!

  • フリュードの確認窓では、液面の高さに注目。

    フリュードの確認窓では、液面の高さに注目。パッドの減りとともに液面も下がるけど、これは正常。ロアレベル以上あって漏れがなければ、補充する必要はない。
    フリュードは年イチ、最低でも2年に1回は交換すべし

  • ワイヤー式のドラムブレーキでは、エンド部のネジを回すことで遊びの調整ができる。

    ワイヤー式のドラムブレーキでは、エンド部のネジを回すことで遊びの調整ができる。通常は締め込んでいく方向で調整を行うけど、締め込めなくなったらワイヤー交換だ

メンテナンス9:ドライブチェーン

ガチャガチャうるさくなる前に調整&注油!

チェーンの注油と張り調整。これをするとしないとでは、寿命が大きく変わってくる。交換となると相当の出費だから、長持ちするよう小まめなメンテを心がけよう。張り調整は、チェーンの真ん中あたりのたわみ量を規定値に合わせる。
たわみが大きくなると加減速時にガチャガチャうるさくなったりギクシャクした動きをし始めるので、そんなふうに感じたら即、調整だ。
注油は定期的に行うのがベストだけど、雨天走行や洗車後も必須だ

  • チェーンクリーナーとチェーンルーブは、ぜひともそろえておきたいアイテム。

    チェーンクリーナーとチェーンルーブは、ぜひともそろえておきたいアイテム。買い求めるときは、ともにチェーン専用品を選ぶこと。金属の塊に見えるけど、精巧なゴムリングなど、じつはデリケートな部品でもあるのだ

メンテナンス10:バッテリー

ヘッドライトがウインカーと連動し始めたら……

最近はMF(メンテナンスフリー)タイプが主流。バッテリー液の管理が不要なため、メンテナンスといえば充電くらいのものだ。ただしMFタイプには専用の充電方法があるから、ショップなどに依頼するのが無難。
セルの回りが悪いとか、ヘッドライトがウインカーといっしょに点滅するようなら、まずは充電。回復しなければ交換だ。
自分で取り外すときは、くれぐれもショートに注意!
まずはマイナスを外し、続いてプラス(ゴムカバー付き)。取り付けは逆順で行う

メンテナンス11:エンジン不調

落ち着いて再アプローチが脱出の早道

かかるはずのエンジンがウンともスンとも……。
あせる気持ちを抑えて、まずは落ち着いて初めからやりなおすこと。
あわててセルを回しっぱなしになどすると、バッテリー上がりというさらに困った状況に追い込まれることもある。まずは深呼吸だ!?

◎やってみる

1. キルスイッチの確認
もちろん「ON」「RUN」などの通常位置に!
2. ガソリン残量チェック
給油口から見えないなら、左右に揺すって音を聞く!
3. フューエルコックの確認
「ON」でダメなら「RES」か「PRI」でチャレンジ!
4. チョークレバーを引く
エンジンが冷えているときは使うのが基本だ!

×やってはダメ

1. セル回しっぱなし
バッテリー上がりは最悪。3秒回して10秒休み!
2. アクセルを開ける(開けすぎ)
ガバガバ開けると、プラグがかぶっちゃうぞ!
  • けっこう多いのがガス欠。

    まさか?……でもけっこう多いのがガス欠。
    とくに高速道路のロングや山へ入るツーリングなどでは、早め早めの給油を心がけよう。
    「RES」で給油したあとは「ON」に戻すことも忘れずに!

メンテナンス12:盗難抑止対策

油断は大敵!他人事ではないぞ!!

悲しいかな、バイク盗難はもはや他人事ではすまされない。
楽しいバイクライフを送るために、対策をしっかり考えよう。なお、どんなに頑丈なロックもかけなければ意味がない。バイクを守れるのは自分だけ。「いつでもどこでも油断しない」、この心がけが大切だ!
メーカーも盗難抑止対策には積極的。強化タイプのキーシリンダーの採用をはじめ、最新技術としてイモビライザーがある。
これは固有のキー以外ではエンジンが始動できないシステム。電気的な仕掛けなので、破壊的な工作に強みを発揮する頼もしい装備だ

  • バイクカバー
    雨風からバイクを守るだけではない。バイクを目につきにくくする、しっかり管理されていることをアピールするなど、盗難抑止策としても有効なのがバイクカバーだ。ぜひ習慣づけよう
  • アラーム・警報機
    振動や傾斜を感知して大音量のサイレンで警告してくれる。人目を避けたがるバイク泥にはことさら効果的だ。ただし、地震や強風下では誤発報もあるので、使い方をよく考えよう
  • 駐輪場所
    バイクの止め方にも気を使いたい。暗くて人目につきにくい場所はできるだけ避ける。路上駐輪も、管理がずざんで盗みやすいと判断されかねないのでNGだ。
    都市部では月極のガレージも増えているので、これを利用するのもオススメ
  • U字ロック・ワイヤーロック
    U字ロック・ワイヤーロック

    追加ロックは、バイクを動かせなくすることが目的。U字タイプがおなじみだが、ワイヤーなら構造物と連結することもできる。ローターに使うディスクロックも小さいながら効果的だ

メンテナンス13:パンク

パンクさせないのも立派な対処法だ

道路事情がよくなって頻度こそ減ったけど、パンクがライダーの大敵なことに変わりはない。「修理キットで対処」とはいうけれど、実際に出先で修理できる人ってどれだけいるだろう?
そこで、できるだけパンクしない方向で考えよう。減ったタイヤと異物の多い路肩走行を避け、空気圧を適正に保つ。
あらかじめパンク防止剤を入れておくのもオススメだ!

  • チューブレス用の修理セット。これに、空気入れも必要になる。

    チューブレス用の修理セット。これに、空気入れも必要になる。あくまで“万が一”と考えるなら、ボンベ式の修理剤(使うと再修理ができなくなるけど……)の携帯が手軽だ

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