いつも気持ちよく走るためのチェックポイント
メンテナンスマニュアル
GOOBIKE MAINTENANCE
バイクは機械のかたまり。新車でも中古車でも乗りっぱなしは不調のもと
逆に、日頃からほんのちょっとでも気にかけてあげる
ただそれだけで気持ちいいバイクライフを送ることができるのだ
大切なのは状態の把握。実作業はショップに任せてOKだ!
-
1ブレーキパッド
ディスク式はすき間からのぞいてパッドの残量を確認。ドラム式ならインジケーターを見る。
限界は1mmと言われるが、できればその前に交換したい -
2ブレーキフルード
フルード残量が少ない場合は、ブレーキパッドが減っている可能性が高い。
漏れがなくても、できれば年1回は入れ換えをしたい消耗品だ -
3各スイッチ
あまり使わないスイッチが接触不良を起こすことも。たまにオン・オフしてあげよう。
キルスイッチの場合には、エンジンがかからない事態にもなる -
4ワイヤー、レバー
ワイヤー、レバーの遊び調整。遊びが多いとワイヤーが外れたり思わぬ事故につながる。
ワイヤーのほつれは切れの前兆、即交換をしよう -
5エンジンオイル
エンジンの血液にたとえられるエンジンオイル。量の確認ははもちろん、距離や期間を目安に交換。
3000kmごと、乗らなくても半年に1度は交換を -
6灯火類
ブレーキランプやウインカーの切れは、追突される原因にもなる。
また、何の前兆もなく切れるので、バイクを動かす前、1日1回は確認したい -
7ドライブチェーン
チェーンのタルミや注油状態は、走り、燃費、チェーンの寿命に大きく関わってくる。
定期的に調整、注油するのがベスト。異音、振動は即点検する -
8タイヤ
スリップサインが出ているものや、ヒビが入ったり硬化してしまったものは要交換。
また、異物が刺さっていないかもチェック。空気圧はこまめに確認
-
エアクリーナー
エンジンが吸い込む空気をきれいにするエアクリーナー。汚れると空気が通りにくいため、始動性や燃費の悪化につながる。
3000kmを目安に掃除、または交換する -
スパークプラグ
プラグは消耗品。電極が徐々に減って火花が飛びにくくなる。少なくとも1万kmに1回は交換する。
イリジウムなどのハイグレード品は長寿命&燃焼効率アップが期待できる -
フューエルコック
一度リザーブに切り替えたら、給油時に通常ポイントに戻すことを忘れずに行おう。
忘れたままもう一度ガス欠をしてしまうと、まったく動けなくなるので注意が必要
ボディタイプ別
メンテナンスのポイント
-
- スクーター
-
駆動系がフルカバーされてメンテナンスフリーに思われがちだが、じつはオートマチック機構のVベルトは約2万kmで交換が必要。加減速が激しいと消耗が早くなるのでそれ以前に交換を。
また、3000kmか半年ごとに交換のエンジンオイルとは別に、ミッションオイルも要チェック!こちらも約2万kmで交換が必要なので覚えておいてほしい
-
- クルーザー
-
チェーンの代わりにクルマと同じようにドライブシャフトで、駆動力をリヤタイヤに伝えるシャフトドライブ機構。
デザインの自由度が高く、ホイールを汚さないので見た目を重視するクルーザーの多くが採用する。基本的にはメンテナンスフリーだが、ギヤオイル交換が必要。車種によって交換時期が違うので詳しくはショップに聞いてみよう
-
- オフ/モタード
-
衝撃に強く、大抵の場合キャストホイールより軽く作ることができるスポークホイールは、この車種によく採用されている。
しかし、その大半がタイヤのなかにゴムチューブが入ったチューブ式タイヤ。じつは、このタイヤはチューブレスタイヤより空気が抜けやすい、パンクしやすいという弱点を持っている。
こまめに空気圧をチェックしよう
必ずかぶるモノだから!ヘルメットもメンテナンス!
バイクに乗るからには避けられないヘルメットのメンテナンス。
バイクにメンテが必要なように、自分の命を守ってくれるヘルメットにもメンテナンスが大切だ。
約3年といわれるヘルメットの寿命とは別に、快適に過ごすためのメンテナンスを紹介する
-
視界のカナメ、シールド
雨や風、砂や飛び石を防いでくれるシールドだけど、ついつい汚れっぱなしにしがち。視界のくもりは思わぬ事故につながるので、こまめに拭くようにクセづけたい
-
機能は存分に活用しよう
最近のヘルメットに多いベンチレーション機構はメット内の通気を良くして、快適なライディングを可能にする。たまに吸入口が詰まっていないか確認しよう
-
内装を洗ってリフレッシュ
ヘルメットがきれいだと、さらに気持ちいいツーリングを楽しむことができる。汗臭くなりがちな内装をはずして水洗いできるモデルは、せっかくだから丸洗いしたい
オプショナルメンテナンスタンデムをもっと楽しく快適に!
-
- 空気圧
-
バイクによっては1名乗車、2名乗車でタイヤ空気圧の指定が違ってくるものがある。タンデムする場合に適正圧に調整することで、タイヤの堅さ、接地面積を最適にして、より快適、安全なタンデム走行を楽しみたい
-
- サスペンションのイニシャル
-
リヤサスペンションにイニシャル調整機能が付いている場合、これを使わない手はない。プリロードをあげて、タンデムで下がってしまう車高を適正位置に保ち、バイクのポテンシャルを維持する。光軸のずれを抑えることにもなる