ロイヤルエンフィールドのコンチネンタルGT650は、並列2気筒エンジンを搭載したクラシック「スタイル」のスポーツモデルだった。わざわざカッコ付きで「スタイル」としたのは、ロイヤルエンフィールドは、ブリットに代表されるような、本当にクラシックなモデルを生産し続けてきたメーカーだから。クラシックなモデルたちも、環境への対応が必要とされるなかで、モダンな機構を取り入れてはきたが、コンチネンタルGT650とINT(インターセプター)650は、新開発のエンジンを搭載した正真正銘のニューモデルだった。排気量648ccの空冷並列2気筒270°クランクエンジンは、わずかに前傾して(バーチカル=直立ではない)、スチールパイプのダブルクレードルフレームに搭載され、カフェレーサースタイルのシートを装備していた。前後ホイールは18インチ、ブレーキはシングルディスク式。欧州排ガス規制のユーロ4に適合し、ABSも備えていた。