2014年のEICMA(ミラノショー)にコンセプトモデルとして展示されたヴィットピレン401は、ハスクバーナが前年に傘下入りしたKTMのネイキッドスポーツ390デューク用のエンジンを搭載した、カフェレーサースタイルのロードスポーツだった。そのヴィットピレン401が市販型として登場したのが2017年のEICMAで、2018年モデルとしてのリリースが発表された。姉妹モデルとして開発されたダートレーサースタイルのスヴァルトピレン401(エンジン・フレームは同じ)も同様だった。なお、スウェーデン語でヴィット(VIT)は白を、ピレン(PILEN)は矢・矢印を表わした[スヴァルト(SVART)は黒]。このネーミングは、1950年代のロードスポーツ、SILVERPILENにオマージュを奉げたものだった。390デュークもだが、ヴィットピレン401は欧州におけるA2ライセンス所有者向けのモデル(エンジン出力35kW以下・車重1kgあたり出力0.2kW未満)だった。2020年モデルでは、リアシートの快適性を向上させる目的で、サブフレーム長を従来比で40ミリ延長した。