2016年秋のミラノショーに展示され、2017年に限定モデルとして発売されたのが、XSR900アバルトだった。ベースとなったのは、MT-09ゆずりの845cc3気筒エンジンを搭載したヘリテイジスポーツのXSR900で、ビキニカウルやセパレートハンドル、シングルシートによって、レトロスタイルのカフェレーサー仕様になっていた。専用のチタンマフラーはアクラポヴィッチ製で、シート表皮はアルカンターラ(人工スエード)だった。なお、「アバルト」とはイタリアのチューニングメーカーで、フィアット500をベースにした特別仕様車をラインナップしていた。このコラボレーションは、アバルトがモトGPのヤマハワークスをスポンサードしていたことから生まれたもの。XSR900アバルトは、世界限定695台が販売されたが、この数字は「アバルト695」にちなんだものだった。そのアバルト695にも、「XSR YAMAHA」という限定モデルが、同じ695台設定された。XSR900アバルトと、アバルト695XSRヤマハのカラーリングは、どちらもグレーにレッドの組み合わせだった。※海外向けモデル