2007年に登場したモンスター695は、モンスター900に対するミドルクラスとして登場したモンスター600(1995年-)の直系モデルとしての座を、モンスター620から受け継いだモデルだった。早くも2008年に登場するモンスター696は、フレームもスタイルも大きくチェンジするため、このモンスター695が、オリジナルのモンスタールックをまとう最後のモデルということになった。基本的には、直前のモンスター620と同じ車体で、空冷Lツイン2バルブエンジンの排気量が618ccから695ccに拡大されたことがトピックではあるが、新しいエンジンは、シリンダーボア88mm×ピストンストローク57.2mmで、これはモンスター620時代の80mm×61.5mmと比較すれば、かなりショートストローク化されていることがわかる。但し、モンスター695の登場には、欧州の排出ガス規制ユーロ3への適合という目的があってのことだったので、大幅にパワーアップしたということではなく、最高出力の53.7kWは、モンスター620よりも低い8,500回転/分で発揮されていた。