1981年登場のGS650Gは、GS550エンジンのボアを拡大して673ccの排気量を得て、シャフトドライブ化したモデル。GS650G(車名末尾のGがシャフトドライブを表していた)は、2バルブGSシリーズにおけるミドルクラスの中核を担ったが、「カタナ」というペットネームが与えられていたとおり、GSX1100Sカタナを生み出した、ターゲットデザイン社の別案を採用した、「もうひとつのカタナ」としても知られるようになった。当初はオーソドックスな丸目ライトスタイルで、サイドカウルやシートに、カタナとの共通点が感じられたぐらい。82年モデルではビキニカウルを装備し、スラントしたカウルデザインにカタナらしさが伺えた。しかし、83年モデルでは、サイドカバーから「刀」のマークが外された。