GSX-R250R(型式:GJ73A)は、1989年2月に発売された4スト250ccのレーサーレプリカ。87年から販売されていたGSX-R250の発展型モデルという位置づけで、排気量248ccの水冷直列4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載し、当時の規制値いっぱいの45psは1万5千回転時に発生していた。スタイリングは、デュアルヘッドライトが特徴的だったGSX-R250の雰囲気を残しつつ、ノーズ部分が少しスラントした空力特性に優れた形状のカウルを採用。フレームは、ダブルクレードル式ではなく、エンジンもストレスメンバーとしたダイヤモンド式となり、スイングアーム上部にはサブアームも追加されていた。スポーツプロダクションレース用の「SP」仕様も設定。SPは、サーキット走行に適したクロスレシオタイプのミッションが搭載されていた。なお、GJ73Aという型式は、ネイキッドスポーツのコブラと同じ。両車はカウルが有るか無いかの姉妹モデルだった。