モングレルのスタイルはそのままに、印象的なタンクペイントが施されたモデル、それがS-54。革張りのシートも、ハンドルグリップも、ペイントも、イメージされたのは、1970年代のスーパーカーだった。搭載するエンジンは、同社の他の125ccモデル共通の空冷単気筒で、フレームも同じクレードル式。ビンテージルックでありながら、燃料供給はインジェクション、そしてブレーキは前後連動式(コンバインドブレーキ)。MUTT MOTORCYCLES(マットモーターサイクルズ)は、英国のカスタムビルダーによって立ち上げられたバイクメーカー。そのため、オーダーメイドのカスタムバイクのように、ベースを共有しながら、様々なスタイルを生み出していた。なお、ミックス犬(雑種犬)を意味する「MUTT」をブランドネームに用いたのは、ざまざまなメーカーからパーツを調達して、高価になりすぎないようにする、という方針から。