1993年4月に国内販売が開始されたCBR1000Fは、1987年から欧米向けに輸出されていたモデルの日本向け仕様車だった。排気量998ccの水冷直列4気筒エンジンをスチール製のツインチューブフレームに搭載し、空気抵抗の少ないフルフェアリングを採用したスポーツツアラーモデルで、この年のモデルから、前後連動ブレーキシステム(コンバインドブレーキ)を搭載していた。CBR1000Fは1995年まで販売されたのち、翌96年には後継モデルとして、超高速ツアラーのCBR1100XXスーパーブラックバードを生み出すことになるが、そのCBR1100XXが国内販売されるのは、2001年まで待たねばならなかった。