リードRは、1982年から続くリード50・シリーズの本格的スポーツタイプとして、1986年3月に登場した。もともと、タクトやスカッシュよりもスポーティなモデルとして登場したリード50デラックス/スーパーデラックスは、リード50S(83年)、リードSS(84年)といったよりスポーティさを強調したモデルを派生させ、それらに続いたのが、リードRだった。これまで、リード50S、リードSSが登場するたびに、49ccの空冷2ストエンジンは強力なものとなってきており、リードRも、混合気の圧縮比を高めて、従来比+0.2psの6.4psを発揮するようになっていた。同時に、消音器の内部構造を見直すなどの変更で、静粛性も向上させられていた。リードRには、フォークガードやテールフィンが付いたスポーティな外装デザインのほか、ハイグリップパターンのタイヤ(後輪)や、エアー封入式のフロントダンバーなど独自の装備が与えられていた。