ディオ110は、前後とも14インチホイールを履く、ラージホイールの原付2種スクーターとして、2011年に発売された。原付スクーターとして一般的な10インチや12インチは、混雑した市街地をキビキビ走り回るのに向いているが、14インチのメリットは、走行安定性が高いこと。110ccの空冷単気筒エンジンを搭載し、始動はセルでもキックでも可能。前後連動のコンビブレーキを採用していた。2015年にフルモデルチェンジを果たし、外観のイメージは継承しつつも一新された。「eSP」と呼ばれた環境性能が高いエンジンを搭載し、新開発のフレームなどによって従来比3kgの軽量化が果たされていた。また、新たにアイドリングストップ機構を搭載した。2017年はカラーチェンジのみだが、その裏側で平成28年排出ガス規制をクリアしていた。2021年に2度目のフルモデルチェンジを受け、エンジン、フレームを一新。ロングストロークタイプになった新エンジンは、排気量がわずかに大きくなり、109ccとなった。スマートキーも採用した。2023年には、平成32年(令和2年)排出ガス規制をクリアするとともに、スマートキーを装備せず、低価格設定の「ディオ110・ベーシック」が追加設定された。