モトグッツィのモデルにおけるベーシックラインであるV7シリーズが、第三世代のV7Ⅲにチェンジされたのは2017年から。V7誕生(1967年)からちょうど50年目にあたっていた。縦置きVツインエンジンというモトグッツィの伝統のスタイルはV7Ⅲでも変わることなく、ABSとトラクションコントロールを備えていた。そんなV7Ⅲの2018年モデルに、特別限定車としてラインナップされたのが、V7Ⅲカーボン(及びV7Ⅲミラノ)だった。V7Ⅲカーボンは、世界限定1,921台で生産され、ハンドルバーのライザー上に、シリアルナンバー入りのプレートが取り付けられていた。エンジン、タンク、シートなど、車体のほとんどがブラックアウトされ、シリンダーヘッドカバーやブレーキキャリパー、シートのステッチに差し色として赤が使われ、この限定モデルのアクセントになっていた。