モンスター600の後継モデルとして、2002年に登場したのが、モンスター620だった。大排気量版のモンスター900に対するミドルクラスという位置づけだった。搭載していたのは、排気量618ccの空冷L型2気筒デスモドロミック2バルブエンジンで、このエンジンは、のちにムルティストラーダ620(2005年-)にも搭載されることになる。当初、組み合わされるミッションは湿式で、ミッションは5段リターン式だった。2004年には、スリッパークラッチの機能(シフトダウン時の過大なバックトルクを軽減)を持つAPTC(アドラー・パワー・トルク・クラッチ)を採用し、6速ミッション化された。また、モデル当初ラインナップされたスポーティバージョンのモンスター600Sが、2003年限りで姿を消したことにより、フライスクリーンがモンスター600に付くようになった。「ダーク」という廉価グレードも設定されていた(別項)。2006年モデルまで設定され、モンスター695(695cc)へとバトンタッチした。