2014年に発表され、2015年モデルからスタートしたドゥカティ スクランブラー・シリーズ。モンスター796用ベースの空冷Lツインを搭載した、ドゥカティのニューラインだった。モンスターやムルティストラーダなど他のシリーズと異なるのは、名称は「ドゥカティ スクランブラー」となっていたこと。ドゥカティの一部ではあるものの、ライフスタイルの提案などを含めて、独立したブランドとされていた。2017年モデルでシリーズに加わったのが、「カフェレーサー」だった。カフェレーサースタイルのモデルとしては、前年に限定販売されたイタリアインディペンデントが存在したが、この「カフェレーサー」は、前後17インチホイールやセパレートハンドルなど、カフェレーサーらしさは、エスプレッソのように濃くなっていた。800ccのドゥカティ スクランブラーは、2019年モデルでアップデートされた。新型では、コーナリングABSが装備されるなどの変更を受けた。また、メーターには燃料計やシフトポジションの表示も加わった。スタンダードのアイコンに続き、2018年10月のインターモト(ケルンショー)で新型カフェレーサーも発表された。