カワサキのエリミネーター・シリーズは、アメリカンクルーザーというよりも、よりスポーティなドラッガー(ドラッグレースを楽しむためのマッチョなマシン)としたほうがしっくりとするモデル群だったが、エリミネーター250LXは、ちょっと異なったキャラクターの持ち主。発売は1989年1月で、エリミネーター250(1987年)、エリミネーター250SE(1988年)に続く、三姉妹の末娘だった。GPZ250/GPX250系の水冷並列2気筒エンジン(40ps)や、6速ミッション、前輪ディスクブレーキなどは姉たちと同じながら、エリミネーター250LXは、スポークホイールを採用し、各部にメッキパーツを配することで、クルーザーとしてのトラディショナルなスタイルを求めていた。ドラッガーの内面を持ちながら、見た目はアメリカン、それがエリミネーター250LXのキャラクターだった。SEとともに1996年モデルまで設定されたのち、250ccのエリミネーターは、Vツイン搭載のエリミネーター250Vにチェンジされた。※エリミネーターというモデル名は、英語のeliminate(=排除する)から