750cc以上のモデルの販売が日本国内で解禁されるのは、1990年のこと。GSX1100Sカタナが登場した1981年の時点では、750cc以下に制限されていたことから、日本国内向けにGSX750Sカタナが登場した(1982年2月・GSX750S1として)。いわゆる「ナナハンカタナ」である。しかしながら、当時の日本では、GSX1100Sカタナのスタイルのままでは認可が受けられず、「スクリーンなし」「アップハンドル」という、これじゃない感いっぱいのスタイルでの登場だった。その年の7月にはカウル認可が下りてスクリーンが追加されたものの、アップハンドルは継続。1983年にはホイールサイズが変更された(S2)。1984年には、「サンガタ」と呼ばれたGSX750S3が登場し、このモデルからスズキ社内によるデザインとなった。3型の特徴は、リトラクタブルヘッドライトが採用されていたこと。ヘッドライトスイッチONでクルッとライトが現れた。なお、1998年からは、二輪車のヘッドライト常時点灯義務が実施されているので、リトラクタブル式が今後発売されることはない。翌1985年のS4をもって、GSX750Sカタナ(750カタナ)は終了した。